木守庵でお届けしている甘栗は、ただ焼いただけの栗ではありません。
その背景には、厳しい自然環境と、職人の技が息づいています。
目次
中国北部、万里の長城のふもとから
木守庵の栗は、中国の北部、万里の長城周辺で育った栗です。
この地域は冬の寒さが非常に厳しく、気温がマイナス20℃にまで下がることもあります。
この極寒にさらされることで、栗の中のでんぷんがじっくりと糖に変わり、甘みが濃くなると言われています。
日本の冬も寒いですが、凍土ができるほどの寒さではありません。だからこそ、この地域特有の冷え込みを経験した栗には、他では得られない独特の甘みが宿るのです。
長い旅路を経て日本へ
こうして育った栗は、収穫後に貨物船に積まれ、長い航海を経て日本へやってきます。
はるか万里の長城から旅をしてきた栗が、木守庵の工房で選別・焙煎され、ようやくお客様の手元へと届きます。
一粒一粒に、産地から日本までの物語が込められているのです。
職人の火加減で引き出す甘み
栗の品種や状態によって、焼き方は同じではありません。
強すぎても弱すぎても甘みは引き出せず、焦げたり渋みが残ったりします。
木守庵では、職人が栗の表情を見極めながら火加減を調整し、栗本来の甘さを最大限に引き出しています。
無添加へのこだわり
砂糖を使えば、手軽に甘く仕上げることはできます。
しかし、それでは栗そのものの味がかき消されてしまう。
木守庵の甘栗は、砂糖を一切使わない無添加仕上げ。
栗が本来持っている素朴な甘みを、じっくり焙煎で引き出すことで、噛むほどに広がる自然な味わいをお楽しみいただけます。
素朴で、いつまでも楽しめる味わい
厳しい寒さを超えて育ち、長い旅を経て日本に届いた栗。
そして、職人の手によって甘みを最大限に引き出された木守庵の甘栗。
それは、ただのおやつではなく、自然と人の手が生み出した「物語ある味わい」です。
ぜひ、ひと粒ごとにその背景を感じながらお楽しみください。
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