今年の新栗が、木守庵にも届きました。
毎年この時期になると、今年の栗はどうだろうと、少し緊張しながら最初の栗を見ます。箱を開けて栗を手に取り、実際に焼いて、殻を割って、ひと粒食べてみる。そこでようやく、その年の栗の調子が見えてきます。
今年も届いたばかりの栗を、まず私たち自身で食べてみました。焙煎を担当する職人も一緒に味を確かめて、自然と出てきたのが「今年はいいね」という言葉でした。
今年は、例年にも増していい出来です。
殻を割ると、きれいな黄金色
今年の新栗は、殻を割ったときの色がとてもきれいです。つやのある、明るい黄金色。焼き上がった栗を開いた瞬間、思わず目を留めたくなるような色をしています。
写真でもその色は伝わると思いますが、実物はもう少しあたたかく、栗らしい深みがあります。焼き手としても、きれいに仕上がった栗を見るとうれしくなります。
見た目だけではありません。香りの立ち方、口に入れたときの食感、そのあとに残るやさしい甘みまで、全体のバランスがいい。職人が実際に食べて「今年の出来はいい」と感じた理由は、そこにあります。
今は、いちばんホクホク感を楽しめる時期
届いたばかりの新栗には、この時期ならではの、しっかりとしたホクホク感があります。噛んだときの軽やかな食感と、殻を割った瞬間にふわっと立つ香り。まずは、この新栗らしさを味わっていただきたいと思っています。
派手な甘さではありませんが、栗そのものの風味がまっすぐに伝わってきます。ひと粒食べると、もうひと粒と手が伸びる。木守庵が大切にしている、素朴でやさしい甘栗に仕上がっています。
時間とともに、甘みも育っていきます
栗は、収穫してから時間がたつにつれて、少しずつ甘みが増し、食感も変わっていきます。
今は新栗らしいホクホク感が魅力ですが、これから季節が進むと、甘みがだんだん深くなり、口当たりもやわらかくなっていきます。最初はホクホク、そのあとには豊かな甘み。同じ年の栗でも、時期によって違う表情を見せてくれます。
どちらか一方だけが正解ということではありません。今の食感を楽しみ、少し時間がたってから甘みの変化を楽しむ。そんなふうに、今年の栗を季節と一緒に味わっていただけたらうれしいです。
今年の変化を、ぜひ一緒に
今年は、届いた栗を見たときにも、焼いて殻を割ったときにも、そして実際に食べたときにも、職人自身が「いい栗だ」と感じることができました。
まずは、今の時期ならではの黄金色とホクホク感を。そして、これから少しずつ育っていく甘みも。ひとつの季節の中で変わっていく、新栗のおいしさを楽しんでみてください。
一之江の工場直売所や催事で、その日の栗を焼いてお待ちしています。見かけたときには、今年の新栗をどうぞ。
新栗の香りについては、「新栗のいちばんの魅力は、立ち上がる香りです」でも詳しくお話ししています。


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